厳島神社

□ ’07/05/下 厳島神社~姪の結婚式に参列して (広島県廿日市市宮島町)

 呉市に住む姪が、厳島神社で挙式すると言うので、参列して来ました。
折角の機会なので、結婚式に併せて、世界遺産の厳島神社を観光して来ました。^^

 JR山陽本線「宮島口駅」から「宮島口桟橋」へ、船に乗ること10分で「宮島桟橋」に着きました。桟橋から海縁の参道を歩きましたが、鹿が追い掛けて来て困りました。笑

大鳥居

 商店街を過ぎると、海中に大鳥居が浮かんでいて、青い空、海に鳥居の朱色が映えていました。左手には、厳島神社の本殿の建物が目に入って来ました。

 朱塗りの社殿、廻廊は、海の中に佇んで、背景の弥山の緑や瀬戸の海の青とのコントラストは、比類なく個性的で、パンフにも書いてある通りの、竜宮城を思わせる美しさです。

 粋を極めた建築美もさる事ながら、海に浮かぶ神社を作るとは、なんて凄い構想!
流石、清盛です。

回廊

 着くや否や、早速、海の上の境内へ。極楽浄土を表わすと言われる朱色が鮮やかな本殿へ足を踏み入れると、時代が溯った感覚です。ここで結婚式をするなんて、チョー贅沢!

 平安時代、平清盛の造営、壮麗な社殿、寝殿造、世界文化遺産 1400年の歴史、などの語彙が頭の中を駆け巡ります。

 順路に沿って一巡りしました。本殿は、粋で、シンプルな造りが生み出す優雅で厳かな雰囲気を佇ませていて、背景の海、山と溶け合って、日本の美意識の雅の世界を見せてくれます。

 どこを撮っても絵になる景観で、実に見事なものです。

 廻廊は、275mもあるのだとか。床板の間に目透しという隙間があり、高潮の時に
下から押し上がってくる海水の圧力を弱め、海水や雨水を海へ戻す役目を果たしてとの事です。

 結婚式の時間になり、しばし控えの間で待ち、やがて、新郎は羽織袴、新婦が白衣装の花嫁姿で現れ、みなさんから祝福を受け、嬉しさいっぱいです。
ここでも結婚式恒例の親族の紹介がありました。

 挙式は、厳島大神が祭られている本殿で行われました。厳島神社とは言え、特別な事はなく、一般の神社とそう変わる事はなく、一段と古式にした風情がありますが、
ひょっとして、今の神前結婚式は、平安朝の時代から何も変わっていないのかも、です。

  

結婚式1
結婚式2
結婚式3

 神主さんの祝詞、そして、神官達が雅楽を奏でる中、厳島大神の前で三三九度、
そして、新郎新婦が誓詞を読み上げ、永久の愛を誓い、新郎新婦は感激一入です。

結婚式4

 厳島神社は、一般の観光客が参拝されていて、
皆さんから祝福を受けました。

観光客から祝福されて

 そう、平安時代の建物には壁は無く、全くのオープンなので、丸見えなのです。笑
 ここで結婚式を挙げるには、度胸が要ります。笑

 訪れた誰もが、”キレイ!” “きれいだネ”と声を掛け合いながら見学しています。
外国人の方は日本の結婚式が珍しいのでしょう、盛んにカメラ撮影していました。

 結婚式を終えると、本殿の前で、新カップルを真ん中に、親族揃って記念撮影です。
花嫁は美人系で、白衣装が輝き、厳島の海の青、建物の赤、山の緑の中で映えていました!

 こんな優美な、しかも国宝、世界遺産の厳島神社で、結婚式を挙げられるなんて、夢の様です。姪は「どうしても、ここで結婚式を挙げたい」とダダを捏ねたんだとか。
 よ~く分かります。新たな門出に相応しい思い出に深く残る結婚式となった事でしょう。

 厳島神社での結婚式は、華やか、爽やかな一時を、満喫しました!

 厳島神社は、海の中の神社なので、この海辺の美しい景観を守るため、神社では藻の清掃作業や、砂州の地ならしなど、日々細やかな手入れが行われているのだとか。

 これからも、平安の昔さながらの荘厳華麗な姿を、伝えていって頂きたいと願うばかりです。

宮島の町中、商店街

 厳島神社には披露宴会場がなく、翌日、呉市のホテルで行なって予定になっていて、この日は、挙式のみで、呉市に向かう方々、残った時間で、宮島を散策しました。

記事

 広島のお土産と言えば「もみじまんじゅう」ですが、発祥の地はここ宮島なのだと知りました。

 帰路に、お店が何軒も並んでいて、座る所とセルフサービスながらお茶が用意されていて、早速、出来たてのホヤホヤを頂きました。これ、オススメ出来ます。

      花ライン

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 大鳥居
 宮島のシンボル、海の中に建つ大鳥居は、根元が海底に埋められているのではなく、自重で立っているそうで、鳥居上部の島木に、玉石を詰めて“おもし”にしているからとかです。

 尚、干潮時には、大鳥居を歩いて潜れます。その大きさに驚かされます。観光パンフには、奈良の大仏とほぼ同じ高さの16.8mとありました。

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 本殿 《 国宝 》
 繊細かつ華麗な切妻両流造りで、正面には緑青塗りの引き違いの菱形の格子戸がはめられた本殿には、市杵島姫(いちきしまひめ)・湍津姫(たぎつひめ)・田心姫(たごりひめ)の三女神が祭られています。

 現在の本殿は元亀2(1571年)、毛利元就によって改築されたとの事です。

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 世界文化遺産に。
 平成8年12月、「厳島神社」が、日本独自の文化を伝える優れた建築であり、島全体が文化的景観を成していると高く評価され、世界遺産委員会で正式に世界文化遺産として登録されています。

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 リンク

 ・安芸の宮島 厳島神社 マップ