□ ’05/10/下 吹割の滝(ふきわれのたき) (群馬県沼田市利根町追貝)
片品川にかかる吹割の滝は、群馬、いえ日本を代表する名爆で、名勝及指定天然記念物となっています。
新聞に紹介されていて、家内が行ってみたいと言い出し、思い切って出掛けました。
時期が 10月/末で、丁度、紅葉に映える燃える吹割の滝となりました。
関越道を沼田ICで降り、沼田市街に入って、利根の支流片品川に沿って走る国道 120号を日光に向って上ること 30分で、左手に吹割の滝がありました。
紅葉のいい季節であり、案の定、大勢の観光客が来ていて、ここでも兎に角駐車が大変で、結局、お店を選んで、そこの駐車場に停め事なきを得ました。
お店の人に教わり、順路に沿って川底に降りて行くと、直ぐ滝が目に入りました。
キャッチコピーに水踊る、とありましたが、本当にそうで、片品の川底の岩の上を広がって踊り流れ、それが岩をV字型に裂いて、奔流がこれに流れ落ち、飛沫を上げるその様子は、規模は落ちますが、「東洋のナイアガラ」を思わせ、壮観の感ありです。
☆写真が小さいとその雰囲気がよく出ません。で、大きくしてみました。^^
滝の立場を思うと、ナイアガラと比べられると恐縮するのかもですが、
幅は30mほどもあるにも係わらず、落差は 7mしかなく、他の日本の一条の滝とは一風変わった、珍しい景観である事は確かです。
ナイアガラ以外に、この名爆を形容すべき言葉がありません。
滝の直ぐ近くまで行け、直近に見て、ここならではの迫力が満喫出来る点がグッドです。
怪しく光りながら、轟々と音を立てて流れ落ち、吹き上げるその様子を、時として水しぶきを被りながら、眺めていると、時間の経つのも忘れ、飽きる事がありません。
手摺りなんて不細工な物は無いので、見惚れていると、滑って滝壺に落ちそうです。笑 ・・実際、事故がある様で、ご注意下さい。
見渡すと、紅葉に彩られた渓谷もその美しさを見せており、自然の素晴らしさを実感します。
日本名滝百選に選ばれているだけあって、周辺の景色と併せて、荘厳な景観です。
川に沿って進み、「浮島橋」を渡り浮島観音堂へ。そして「吹割の滝」を渡ると、対岸の遊歩道へ続きます。
そこは、耳を掠める滝の音も快く、全長 2kmの緑のトンネルで、ハイキングが出来ます。
滝と渓谷を巡る遊歩道は、1時間ほどでした。
そして、道中にある観瀑台からの眺望がまた綺麗で、格別です。
滝の壮絶な景観!
岩壁群の奇景、燃える紅葉とで、渓谷美を見せていて、絵になっています。
ぐるりと巡って元の所に戻って来て、お店で、そばを食べ、滝を後にしました。
滝がメインですが、渓谷の景色も見逃せません。紅葉の頃が、やはりオススメです。
私達の行った 10月/下旬は、まだ早い状態で、11月/上~中旬が、見頃の様です。
吹割の滝
「日本の滝 100選」に選ばれ、昭和 11年 12月 16日、文部省より天然記念物に指定されています。
高さ 7m、幅 30m余に及び、東洋のナイヤガラといわれていて、凝灰岩、花崗岩の川床上を流れる片品川の清流が、岩質の軟かい部分を浸蝕し、多数の割れ目を生じ、あたかも巨大な岩を吹き割れたように見えるところから、“吹割の滝”の名が生まれたのだとか。
吹割伝説・・竜宮の椀
昔から吹割の滝の滝壺は龍宮に通じていると言われていて、村で祝儀がある度に滝壺にお願いの手紙を投げ入れて、龍宮からお椀やお膳を借りていたとか。
ところがある時一組だけ返し忘れてしまい、それ以来二度と膳椀を貸して貰えなくなったと言うのです。
今でも、この膳椀は竜宮の椀とよばれ、大切に保存されているのだとか。後で知り、見損ないました